新しい年が巡り、また受験のシーズンがやってきました。
奨学金を得て、大学等に進学される方も多いでしょう
学校を終え、社会に出て何年かすると、「学生時代にもっと勉強しておくのだった」「資格を取るために学びたい」と思うことがあります。
そういう時の為に「学びなおし奨学金」があればよいなと思っています
この奨学金の申し込み資格は
①最後に学校を卒業又は中退してから3年以上経過していること
②学ぶことで、生活を、人生を、自分自身を変えたいと渇望していること
子供など扶養すべき人を抱えている場合は、学費以外に生活費の一部も支給されます。
無償ではなく返還義務がありますが、その条件は、卒業後5年間毎年収入の5%を支払う、というものになります。
これですと卒業後、経済的に上手くいかない場合でも、負担しなければならない金額は多くならない一方、経済的に大成功を収めれば、かなりの額を負担していただく事になります(金利計算にしたらとてつもない金利になるかも(笑) )
終身雇用は無くなる一方、大人になりきるのにはより多くの時間を必要とする今の社会です。
教育を終えて満を持して社会に出る、その後はリタイヤするまで働き続けるというより、学ぶこと、働くことの垣根を低くしましょう。
学ぶ➡働く➡考えが変わって学びたくなる➡学ぶ➡学んだことを生かして働く
人生がそんなサイクルで回れば、人としての幸福度が上がるような予感がするのです。
以上はあくまでも初夢の妄想に過ぎませんが。
一方現実に目を向ければ、奨学金を得て(借金を抱えて)無理して大学に進学することにどのような意味があるのでしょうか
確かに、高卒に比べれば、大卒のほうが職業選択肢は多いし、資格試験の受験資格でも有利に働きます。
でもそれって、ネクタイを締めた仕事にこだわっていませんか。
自分自身がネクタイとは無縁の現場仕事をしてきた経験から言えば、現場仕事は、たしかに夏はくらくらするほど暑いし、冬は手がかじかむほど寒いです
それだからこそ、仕事が終わった後の解放感は格別です。
この解放感は私の今の仕事の10倍くらいですね。
また、これは私の個人的な感想ですが、現場仕事の人間のほうが、ネクタイ族より心を病むことが少ないように感じています。
肉体的には疲労しますが、精神的な疲労は比較的少ないことが理由でしょうか
ネクタイを締めずに、農業で、漁業で、林業で、はたまた建築職人として、伝統工芸の職人として、料理人として、あなたの生きる場所はどこかにあるような気はしませんか
そして、その道を選んだあとでも、考え方が変わったら「学びなおしの奨学金」を使って、違う生き方を選択できるという世の中が来ればいいですね。
平澤 純