他人事ではない奨学金

私は、昭和60年生まれですが、高校の時に友人が奨学金を借りて進学する事を打ち明けられたことがありました。当時の私は、奨学金は、成績が優秀で、比較的貧しい世帯が利用する制度だと思っていました。
しかし、すぐにそれは現実とは違うものだと知りました。

現在、私の知っている学生のいる家庭の多くは奨学金を借りて進学をしているか、又は奨学金を借りることを検討しています。
しかし、私の知っている方々が収入の低い世帯というわけではないのです。公務員で共働きというケースなど、世帯収入はある家庭もございます。
しかし、住宅ローンを抱えながら、2、3人の子供たちに教育費を支出すると、数年間は家計が赤字になるというケースは珍しくないことでしょう。

奨学金の問題は、返済に限らず、教育制度そのものにも問題があるように感じます。

奨学金制度を利用して進学できることは、将来のためになることだと思いますが、奨学金を借りるときに、お金を借りることについて家族でしっかりと話をしてみてはいかがでしょうか。
教育制度に問題があるといっても、今日明日に制度を変えるというのは難しいでしょう。
来年進学される方やそのご家族の方、奨学金なんか借りなければよかったとならない様、家族で制度をよく理解して上手に制度を利用していただきたいと感じております。

埼玉奨学金問題ネットワーク
会員 司法書士 大室智久
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