お金なんかで、子どもたちの可能性の芽を摘んではならない

お金なんかで、子どもたちの可能性の芽を摘んではならない。

日本学生支援機構がHPで公開している延滞者に関する属性調査(平成26年度)では、3か月以上延滞している奨学金利用者の約45%が非正規労働者か無職(失業中・休業中含む)であり、78.2%が年収300万円以下である。
学費は上昇しているのに収入は上がらない、奨学金に頼って進学し就職しても、生活していくのに精一杯で、返したくても返せない実態が読み取れる。

「経済的に苦しいのなら無理して進学せずに働け。」とか、「借りたものは返せ、返さない方が悪い。」とか、心無いことを言う人がいる。
立場上弱い者をいじめ抜く世の中になってしまったような気がしてならない。

子どもは生まれるところを選べない。

だからこそ、国は教育への財政支援に本腰を入れ、親の所得が子どもの学びの道を閉ざすことにならないようにするべきである。

子どもが適切な時期に教育を受ける機会を与えられることで、開花する能力は未知数である。

数値化できるものではない。

いつ咲くのか、どんなカタチでどんな大きさで、どんな匂いがするのかなんて、誰にも(おそらく自分でも)わからないのだから。

埼玉奨学金ネット
会員 司法書士 青木英理
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